嫉妬




 


その日、ユウナは珍しく残業で帰りが遅くなった。


ユウナ「 (もう11時だよ~。シンもう寝ちゃったかな?) 」
















玄関のドアをそっと開けるとそこにシンが立っていた。


ユウナ「ちょ・・・・びっくりしたぁ。もう、脅かさないでよ~。」

シン「どこ行ってたんだ?」










 



ユウナ「どこって・・・。」

シン「この前のあいつか?」

ユウナ「え?」

シン「あいつとまた飲んでたんだろ?」

ユウナ「なに言ってるの?」







 



シン「あいつと付き合うのか?」

ユウナ「あいつって、マークさんのこと?マークさんなら・・・。」

シン「マークなんて呼ぶな!」


いきなり大声を出されてビクッとする。







 



シン「お前、あんな男とつきあうのかよ!」


いきなりシンが怒りをぶちまける。


ユウナ「シン、怒鳴らないで。」

シン「うるせぇ!黙れ!!」

ユウナ「ちょ・・・・シン!」












シン「お前も結局ビッチだったんだな!サイテーだよ!」

ユウナ「シン怖いよ。怒鳴らないで。」

シン「黙れ!俺に優しくしといて・・・ふざけるな!!」











 



ユウナ「シン、聞いてよ。」

シン「うるさい!聞きたくない!!」

ユウナ「シン!」

シン「黙れ!!」












 



無理矢理シンに抱きついた。


シン「!?」














 



困惑したシンが急におとなしくなった。


ユウナ「シン、聞いて?」

シン「・・・・。」

ユウナ「マークさんにはこの前告白された時点でちゃんと断ったんだよ?私はルームメイトのことが好きだからって。」

シン「え・・・・?」

ユウナ「シンが好きだよ。」

シン「そんなの・・・・嘘だ・・・・。」

ユウナ「ホントだよ。私はシンが好き。公園で見たときから、ずっと気になってた。マークさんのことなんて全然好きじゃないよ?」

シン「・・・・・・。」

ユウナ「私はシンが好きだよ。」









シンがユウナの背中に腕を回す。


シン「・・・・・・怒鳴ったりしてごめん。」

ユウナ「うん。」

シン「お前の帰りを待ってたら・・・・どんどん悪い妄想ばっかりして・・・・。」

ユウナ「うん。」

シン「ダメだな、俺。もう・・・・どうすればいいのか・・・・。」

ユウナ「わかってる。でもダメなところも好きなの。」








ユウナ「聞いて、シン。」

シン「・・・・。」

ユウナ「私のこと、信じて?私もシンのこと信じるから。」

シン「・・・・。」

ユウナ「私はどこへも行かない。ずっとシンのそばにいる。愛してるから。」

シン「・・・・。」







 


ユウナ「シンは?シンは私のこと好き?」

シン「・・・・。」

ユウナ「好き?」

シン「俺・・・・怖いんだ。」

ユウナ「・・・?」

シン「お前がいつか、俺の前から消えてしまいそうで・・・・。」









 




ユウナ「私は消えたりしない。ずっとシンのそばにいるよ。」

シン「ホントに・・・・信じていいのか?」

ユウナ「うん。誓うわ。」

シン「・・・・・ユウナ・・・・・・お前が好きだ。」














キスをするシンの唇は冷たく震えていた。
ユウナはそんなシンが愛おしくてたまらなかった。












 























 



シン「ホントにいいのか?お前、ヴァージンだろ?」

ユウナ「うん。だってクレアとはやってないって知ってるからw」

シン「そういえば友達だったな。」

ユウナ「忘れてたの?w」

シン「ごめん。あの頃いろいろありすぎて・・・。」

ユウナ「そうだねw ねぇ・・・・キスして。」






 



シンがそっとキスした。
まだ少し震える唇。











 



シンの手がユウナの手を握る。
その手をそっと握り返した。












 























 



その晩、シンは久しぶりにぐっすり眠った。














 


翌朝、ユウナが朝食を食べているとシンが起きてきた。


ユウナ「おはよう。」

シン「・・・おはよ。」

ユウナ「なんか・・・・照れるね。」

シン「・・・・。」

ユウナ「コーヒー飲む?」

シン「あぁ。」








 

コーヒーを淹れていると急に後ろから抱きしめられる。


ユウナ「シン?」

シン「ごめん・・・・。俺、不器用な男で・・・・。」

ユウナ「ふふっ。知ってるよ、照れて無口なのくらい。」

シン「・・・・。」

ユウナ「なんでだろ。シンのことはなんとなくわかるんだ。不思議だね。」

シン「俺、お前のことわかんない・・・。」










ユウナ「昨日言ったこと覚えてる?」

シン「・・・うん。」

ユウナ「私のこと、信じてくれる?」

シン「・・・・信じる。」

ユウナ「そしたらきっと私の考えてることもわかるようになるよ。」

シン「・・・・ホントに?」

ユウナ「うん。今なに考えてるか、わかる?」

シン「・・・・わかんねぇ。」











ユウナ「シンが大好き。彼女になれて嬉しい。」

シン「・・・・。」

ユウナ「シンは?」

シン「俺も・・・・。」

ユウナ「うん。」

シン「・・・・・俺のどこがいいんだ?」

ユウナ「優しいの、知ってるもん。」








 



ユウナ「ホントはすごく優しくて、繊細なの。ただ、たくさん傷ついた分臆病なだけなんだよね。」

シン「・・・・ゆうべ、誰かのそばではじめてあんなに寝た。」

ユウナ「ホントに?」

シン「俺・・・・もうお前のこと離さないぞ?」

ユウナ「うん。離れない。」







 



ユウナ「愛してる。」

シン「・・・・・俺も、愛してる。」













 



ロッキー「ワン!」









ユウナ編、おしまい♪












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