夜明け





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Kが目覚めたのは昼過ぎだった。

隣にマリアがいないことに気づく。



K「 (マリア、帰ったのか・・・。) 」











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裸のまま窓辺に立つ。

丘の上のこの家は見晴らしがよく、海が見渡せる。












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K「 (マリアの体、よかったな。他の女たちと違った。相性・・・・いや、そんなんじゃね

えな。・・・・なんでだ。) 」










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夕暮れ時、Kはアパートを訪ねた。

マリアはいない。

クレアとテラスでチェスをする。



クレア「ゆうべなんで帰っちゃったの?泊まるってゆってたのに。」


K「あぁ。マリアと飲みに行くことになってな。」


クレア「そうなんだ?」










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そこへマリアが帰ってくる。

すぐにKの姿に気づく。










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K「おかえり。」


クレア「おかえりなさい。」


マリア「・・・・・ただいま。」


K「どこ行ってたんだ?」











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マリア「一旦家に帰ったんだけど、車取りに行って・・・・ビーチを散歩してきたの。」










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K「マリア、ちょっといいか?」


マリア「・・・・えぇ。」










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二人はマリアの部屋へ移動した。



マリア「Kちゃん・・・・ゆうべは・・・・。」










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Kが机の上のオルゴールに気づき手を伸ばす。



K「・・・・まだ持ってたのか?」











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マリア「・・・・。」


K「お前ってホント一途だな。」










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Kが振り返ってマリアと向き合う。



K「ゆうべのことなら俺は後悔してない。お前はどうだ?」


マリア「・・・・・。」










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K「ゆうべお前を抱いてから、お前のことが頭から離れないんだ。」



マリア「え・・・・?」


K「他の女と違った。なんつーか・・・・・お前に恋してんのかもな、俺。」


マリア「・・・・Kちゃん。」










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K「俺は真剣だマリア。お前がイエスというまで待つよ。」


マリア「・・・・・。」


K「考えてくれないか。」