スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

はじまりと終わり



 

Kがアパートへ帰ってくると、リビングにマリアの姿があった。


マリア「おかえりなさい。」

K「ただいま。」









マリア「話したいことがあるんだけど、いい?」

K「あぁ。」







 

二人はKの部屋へ移動した。
以前イブが使っていた部屋だ。


K「話って?」

マリア「この前の返事・・・まだしてなかったでしょう?」

K「あぁ。告白の返事?」

マリア「ええ・・・・。」




 

マリア「あれから私もいろいろ考えたの・・・。それで・・・・お受けしようかと思って。」

K「イエスってことか?」

マリア「そう・・・・。」

K「ホントにいいのか?」

マリア「私も・・・・あれからKちゃんのこと男性として意識してる自分に気づいたの。・・・・それにいままでずっとJのことばかり想っていたから・・・・もっとほかの男性にも目を向けようって思い始めて。」




 

K「Jのことは・・・・まだ好きか?」

マリア「・・・・たぶん、もう吹っ切れたと思うの。一日の中で、Jのことを考えてる時間より・・・・・Kちゃんのことを考えてる時間のほうが増えて・・・。」

K「それ、ホントか?」


マリアの顔が赤く染まる。


K「じゃあもう一度、ちゃんと言う。」

マリア「え?」

K「マリア、俺とつきあってくれ。」

マリア「こちらこそ・・・・よろしくお願いします。」




 

Kがマリアの体を引き寄せてきつく抱きしめる。


マリア「Kちゃん・・・・。」

K「ありがとう。」

マリア「・・・・・うん。」

K「絶対大事にするって誓うよ。」

マリア「うん。」

K「マリア・・・・。」

マリア「ん?」

K「ごめん、俺我慢するって言ったけど・・・。」

マリア「え?」

 

K「我慢できねぇわ。」

マリア「ちょ・・・・Kちゃん。」

K「いますぐその唇が欲しい。」



 

K「キスしていい?てかするけど。」

マリア「Kちゃ・・・・。」






 

マリアの背中が壁に押し付けられる。


マリア「んっ・・・・・。」


緊張でこわばっていたマリアの体から徐々に力が抜けていく。





 

Kのキスは優しかった。
あの日と同じように、優しくてとろけるようなキス。








 

ゆっくりとマリアの体をベッドへ押し倒す。


マリア「Kちゃん待って・・・。」

K「もう無理。」

マリア「でもみんなが下に・・・・。」




 

K「大丈夫だから黙って。」

マリア「もう・・・・。」


だだっこのようなKに、マリアは愛おしさを感じていた。


K「俺のこと好き?」

マリア「・・・・うん。」

K「うんじゃなくて好きって言えよ。」

マリア「・・・・好きよ。」

K「愛してる、マリア。」

マリア「私も・・・・愛してる。」


二人の体が重なった。






 

日曜、Jがキッチンへおりていくとヴィクトリアとカイトが朝食をとっていた。


ヴィクトリア「おはよ~。」

J「おはよう。」

カイト「おはよう。」




 


J「昨日からクレアの姿見かけないけど、泊まりで遊びにでも行ってんのか?」

カイト「いや・・・・・。」

ヴィクトリア「クレアはアメリカの大学受験するために、昨日の朝発ったよ。」





 

J「アメリカの大学?」

カイト「やっぱり・・・・・聞いてないんだな。」

J「何も・・・・。」



 

ヴィクトリア「ママたちの勧めでね。ママたちの住む街の大学、受験することにしたみたい。」

J「そうなんだ・・・?」

ヴィクトリア「クレア・・・・Jくんには受かってから言うつもりなのかな。」

J「・・・・。」





 

カイト「いいのか?」

J「なにが?」

カイト「アメリカなんて行ったら、もう数年は会えないぞ。」

J「クレアが決めたことだろ。俺には関係ねえよ。」

ヴィクトリア「・・・・・。」







Jとメリッサは先日来たバーにやってきた。








 

メリッサ「なんか今日ピッチ早いね。」

J「そうか?」

メリッサ「私も負けないよ~?」

J「俺は酒強いからいいけど、どうなっても知らねぇぞ?」

メリッサ「Jがいてくれるから大丈夫~!」

J「おいw」


二人のテーブルにどんどんお酒が追加される。






数時間後、すっかりメリッサができあがっていた。


J「だから言ったろ~。」

メリッサ「大丈夫よ~。私にはJがいるでしょ?」

J「帰れるか?もうそろそろ閉店だぞ。」

メリッサ「え~、もう1軒行こうよ。」

J「いや、俺は明日仕事があるし。タクシー拾ってやるから。」

メリッサ「飲ませといてずるい!」





 

ふいにメリッサが唇を近づける。
とっさによけた。


J「ちょ・・・・・やめてくれ。」






メリッサ「なんでだめなの?」

J「悪い。ムリだ。」

メリッサ「ムリってなに?」





 


J「すまない。俺はそのつもりはない。」

メリッサ「私とはもう付き合えないってこと?」

J「そういうつもりで一緒にいたわけじゃない。」

メリッサ「ただの遊びだったの?」

J「遊びっていうか・・・・ごめん。君を利用してただけだ。」





 

メリッサ「利用?なにそれ・・・。」

J「ほかの女を吹っ切るために君を利用した。悪いけど。もう会うのはやめよう。」

メリッサ「ひどい・・・・。」

J「わかってる。サイテーな男だろ?」

メリッサ「サイテーだね。」

J「君に男がいるのも知ってて利用した。」

メリッサ「え・・・?」





 

J「最初バーで会った日、男が帰っていくの見送ってたの、見てたんだ。」

メリッサ「私より先に気づいてたってこと?」

J「うん。その男、うちの病院で働いてるやつなんだ。」

メリッサ「でもあの人医者じゃ・・・。」

J「清掃員だ。この前君に電話してるの見かけたよ。今夜ホテルで会おうって、約束してたな。」

メリッサ「・・・・・。」




 


J「もうやめよう。お互いにとってよくない。」

メリッサ「なによ。別に体だけの関係でも・・・。」

J「悪いが俺はそんなの望んでない。それに君に恋愛感情を抱くことはない。」

メリッサ「・・・・。」

J「だからもう連絡してこないでくれ。」

メリッサ「・・・・。」

J「さよならメリッサ。」




 

Jが店を出て行った。
呆然と立ち尽くすメリッサ。







 


メリッサ「 (相手のほうが一枚うわてだったってことか・・・・。私、バカみたいじゃない・・・・。) 」









上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。